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    SUN, 05 Nov 2017

    MUTEK.JP 2017 Day 3

    @ 日本科学未来館 / TOKYO, JAPAN

    Electronic
    Kenji Williams
    /
    KAZUYA NAGAYA
    /
    Metametric
    /
    DÉ DÉ MOUSE
    /
    Young Juvenile Youth
    /
    HIFANA
    /
    小室哲哉
 
2017年11月3日(金/祝)、4日(土)、5日(日)、東京・日本科学未来館(Miraikan)にて開催される「MUTEK.JP 2017」。本日はその第一日目が開催され、初日からたくさんの観客で賑わった。
夕暮れ時のお台場、科学未来館周辺には、どこかSF的で人工的なだだっ広い風景が広がっていて、それがなおのことMUTEK.JPへの期待感を煽り立てる。ソワソワとした空気を漂わせながら、チケットブースでリストバンドを腕にはめた人たちが、一人、また一人と科学未来館に吸い込まれていく。


▼タイムテーブル、会場周辺情報などはこちらの記事を参照▼
開催間近! 音楽とテクノロジーの祭典MUTEK.JPのタイムテーブルが発表! 周辺情報も要チェック♪
 

Nonotakは左右に対になるように配置されたシルクスクリーン越しのプレイブースで、イラストレーターのNoemi Schipferと、建築家にしてミュージシャンでもあるTakami Nakamotoがライブを行った。エレクトロニックサウンドを背景に、まるでテレビの画面越しに二人の影を覗き見ているかのような演出や、プロジェクションマッピングでミニマルな模様がシルクスクリーンや壁に投影され、見る者を巨大な機械の一部になったかのような感覚に引きずり込んだ。


ピュンピュン、というチープな電子音と肋骨に響くような骨太の低音をモジュラーシンセで作り出したGalcid。赤、青、黄色のライトを点滅させながらのプレイ、バックには背後に設置されたカメラで演奏風景をリアルタイムで撮影し、そこに様々なラインや文字、デザインをのせて仮想現実の世界を作り出していった。映像の解像度の荒さが逆にリアル感を増し、まるでロボットのコックピットで操縦でもしているかのような視界を作り出した。


そして今日のメインはやはりNosaj Thing と Daito Manabeのライブだろう。MUTEKのアーティストたちは聴覚だけではなく映像や光で視覚にも訴えかける演出をするアーティストが多いが、中でも彼らのパフォーマンスは何度見ても圧巻だ。計算され尽くした映像表現にリアルが組み込まれたVJは、見続けていても全く飽きない。グリグリととにかく動き回る映像の視点がNosaj Thing の音楽と絶妙に組み合わさり、異次元空間を走り抜けるような疾走感を感じさせる。


Nosaj Thing と Daito Manabeの派手な演出のライブの次に行われたMonolakeのライブは、逆に視覚的には非常に地味なものだった。真っ暗な中、背後にはただ「MUTEK.JP」と書かれた文字が映し出されているだけ。しかし、映像も照明もなく暗いステージの上で、一心不乱に硬質なビートを紡ぎ出す彼の姿はまさに職人そのものだった。澄み切った音の一つ一つが刺すように耳に飛び込んできて思わず体を揺らさずにはいられない、極上のテクノミュージックを堪能できたのではないだろうか。



1F、6F、7Fの3つのフロア以外にも、5FにはDJブースが設置されており、心地良い音楽が楽しめたり、またトークショーも開催されていた。DJブースの前には科学未来館に併設されたカフェが夜間営業しており、コーヒーやマフィンなどが購入できる。カフェの前にはテーブルと椅子も多数用意されており、小腹が空いた人や疲れた人たちが座って談笑していた。



また、意外?なことにMUTEK.JPの会場には子ども連れ客の姿も多かった。普段テレビで掛かっているような親しみやすいポップミュージックではない音楽は、子どもたちにはどう感じられるのだろうか? と思ったものの、ミニマルなエレクトロニックミュージックとメディアアートが作り出す世界観に目を輝かせて前のめり気味で楽しんでいる子どもたちの姿が多数見受けられた。


ちなみに、6FのDOME THEATERで行われる「A/VISIONS1」のプログラムは、整理券が必要となる。整理券は先着順で配布されるので、興味がある方は会場に着いたらすぐにGETしておいた方が良いだろう。エントランス前のチケット引き換えブースにも長蛇の列ができるので、行こうか迷っている方、既に行く予定がある方は早め早めに行動した方が良いかもしれない。

Written by きのや

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MUTEK.JP3日目のチケットはiFLYERにて11月4日まで販売中!
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MUTEK.JP 2017

開催日:2017年11月3日(祝・金)~11月5日(日)
会場:日本科学未来館 (東京都江東区青海2-3-6)
WOMB (東京都渋谷区円山町2-16) ※4日(土)の「WOMB×MUTEK」のみ

開催時間:開場・開演 17:30/閉演 23:30
※4日(土)の「WOMB & MUTEK」@WOMBのみ23:00オープンでのオールナイトイベントになります。

チケット料金:1日券:3日、4日、5日、各日共に当日6,500円(税込)/前売5,500円(税込)、3日通し券:13,000円(税込)
※15歳以下は保護者同伴の上、無料にてご入場いただけます。但し21:00以降、18歳未満の方のご入場はお断りしております。(年齢確認のため、顔写真付きの公的身分証明書をご持参ください)

11月4日(土) 「WOMB & MUTEK」 :当日 3,500円(税込)、with FLYER &
WOMB MEMBER 3,000円(税込) with MUTEK Wristband 2,000円(税込)
※WOMBでは未成年の方はご入場頂けません。ご入場時、写真付き身分証明書のご提示が必要となります。

主催:一般社団法人 MUTEK Japan
共催:日本科学未来館、Red Bull Music Festival
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京 ※本事業は東京文化プログラム対象事業です。
後援:ケベック州政府在日事務所、カナダ大使館、オーストリア大使館、ブリティッシュ・カウンシル
特別協賛:チケットキャンプ
協力:clubberia、Resident Advisor、Native Instruments、Derivative 
TouchDesigner、Pioneer、 LIFE STYLE Inc、WOMB、High Concept、iFLYER