イギリスボリス・ジョンソン首相は、現地時間2020年9月9日「新型コロナウイルスの大規模テストにより、ワクチンが利用可能になる前に、社会的な距離を置かずにライブイベントを再開できる可能性について」を示唆した。

記者会見内でジョンソン首相は、新型コロナウイルスのテストで陰性だった人々がライブエンターテインメントやスポーツイベントに参加したり、他の健康な人々と交流できる一時的な「パス」のアイディアについて語った。

ジョンソン首相は、検査件数を1日あたり50万人に増やすよう取り組んでいるとジャーナリストに語った。これにより、新型コロナウイルスに感染していない人が、コンサート等の主要なイベントで「正常に」行動できるようになるとのことだ。

この新型コロナウイルスパスポートを持っていない人、またはエントランスで新型コロナウイルス陽性であると判断された人の入場を拒否するという計画は、今後数ヶ月以内にマンチェスターのサルフォードで試験運用され、成功した場合はより広く展開する予定となっている。

ジョンソン首相は、ライブイベントを再開するための「ウイルスパスポート」のアイディアを、ライブイベントを再開させるための「MOONSHOT(壮大な挑戦)」であると説明、「来春までにそれが現実のものとなることを望んでいる」と述べた。


Matt Hancock 保険長官は、土曜に LBD ラジオにて楽観的な意見を述ており「24時間有効なウイルスパスがクリスマスまでに利用可能となることを望んでいる」と語っている。

音楽プロモーター「Festival Republic」の Managing Director である Melvin Benn は、IQ に対して7月に以下のように述べている。

「もしワクチンがなかったとしても、イギリスの2021年夏のフェスティバルについては信じられないほど楽観的であり、パンデミックが始まって以来、新型コロナウイルスのテストは飛躍的に進んでいる」

Melvin Benn は、昨日開催されたデジタル、文化、メディア、スポーツ委員会の公聴会で同様の意見を表明し、フェスティバル参加希望者の広範囲なテストの必要性を強調した。

なお、イギリスでは9月8日時点の新型コロナウイルス感染者数は2,460人となっている。

こういった海外の動きは、結果次第では来年オリンピック開催を控える日本にも影響を与えていくかもしれない。