ここ数年、渋谷駅周辺のハロウィーンに関する騒動は毎年注目を集めているが、そんな中、渋谷区は「2020年のハロウィーンに渋谷に集まらないように」と呼びかける方針を決定したという。原因はもちろん、新型コロナウイルスの感染拡大防止のためである。

2018年には暴徒化した若者が路上のトラックを横転させて逮捕者が出た渋谷のハロウィーン。それを受けて2019年には渋谷区議会にて「ハロウィン路上飲酒規制条例」が可決され、渋谷駅周辺の路上や公園での飲酒が禁止となり、更に渋谷区はハロウィーンの警備や仮設トイレの設置、マナー啓発のためのフラッグ等に約1億300万円の予算を当てている。

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毎年様々な意味で注目を集めている渋谷のハロウィーンだが、昨年までの状況を顧みても、このまま何も対策を打たずに例年通り東京中、いや遠方からもハロウィーンに参加すべく若者たちが集結してしまうと、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために最も注意すべき「3密」の状況は避けられないことは間違いない。

状況を重く見ている渋谷区は、ハロウィーンに渋谷に来ないように呼びかけると共に、渋谷区公認の仮想空間である配信プラットフォーム「バーチャル渋谷」でのハロウィーンイベント開催を検討しているとのことだ。


バーチャル渋谷は、PC かスマートフォンから「cluster」でアカウントを作成してアクセス可能となる。

>>バーチャル渋谷はこちらから

パンデミック後、音楽シーンを中心としたエンターテインメントシーンにおいて、ライブ動画配信は非常に盛んとなっており、もうすっかり定着してきた感はあるが、ただし、例年の渋谷のハロウィーンに集う若者たちが、果たして渋谷のリアルな喧騒を楽しむ代わりとしてインターネット上の仮想空間で満足するのか、そして「新型コロナウイルス感染防止」に関心を持ち続けているのかどうかに関しては、若干の疑問が残る。
今年のハロウィーンは渋谷区の希望通り、渋谷駅周辺が3密の状態にならないことを祈るばかりだ。