新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるために自宅待待機命令が出ているアメリカでは、ほとんどの国民が外出していないため全国的に犯罪が減少しているという。

 Ultra Music Festival の開催地として知られ、全米でも犯罪発生率が高い地域の一つであると言われているマイアミには、1957年に9週と3日間、殺人がなかったという記録が残っている が、その1957年以来初めて殺人事件の報告がない7週間が経過し、マイアミ警察の広報担当者が原因を次のように説明した。

「パンデミックと自宅待機命令の影響で、警察の視認性が高くなっているからだと言える」


外で起きる犯罪はかなり減少傾向となっているようだが、家庭内暴力に関しても減少しているという。
しかし、マイアミ警察署長の Jorge Colina は、この時期の報告が過小報告されている可能性を懸念している。外出が禁止されているため、家庭内で起きる暴力が外に報告されにくい現状は否めないだろう。

3月のマイアミの様子

日本では海外のように完全なロックダウン状態ではないため、東京では交通事故の件数に関して昨年度の同時期にくらべ減少傾向にあるという報告もあるものの、特に犯罪率が減少しているという報告はなく、むしろ家庭内暴力に関しては増えているとの意見もある。

室内での生活が続き気分転換がうまくできず、ストレスが溜まっている人も多いことだろうが、自分なりのストレス発散法を見つけて、まだまだ続く自粛生活を乗り切るように努力する必要がありそうだ。