米大手イベントプロモーター Live Nation は、新型コロナウィルスによって大きな打撃を受けた音楽業界の会社の1つである。先日 iFLYER でお伝えした通り、1日に約19億円を損失している。

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そんな中、Live Nation は「パンデミックの影響を受け、ドライブイン・コンサートの開催を検討している」と発表した。Live Nation の CEO である Michael Rapino 氏は「観客の居ないドライブイン式コンサートをテスト開催し、家族向けにオンライン配信をする」という計画を発表した。

ドライブイン・フェスティバルは、ヨーロッパ・ドイツでは既に開催されている。以下は実際に開催された「BigCityBeats WORLD CLUB DOME Drive-In Edition」の様子である。

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また Live Nation はドライブイン・コンサートの他にソーシャルディスタンスを保ちながらコンサートを開催することも視野に入れていると、アメリカのニュース番組 Fox News が伝えた。ニュースによると、新型コロナウィルスの症状をチェックするだけでなく、下記の項目が開催のための必須項目となっている。

  • マスクの着用
  • 体温の測定
  • 1100人収容の会場の場合、チケット販売は229枚
  • FAN PODS / 2~12名でグループチケットを購入する事が出来る。だがそれぞれの間は約1.8mの間隔を空ける
  • 1度にトイレに入場できるのは10人までの制限
ロックを主に扱うメディア Ultimate Classic Rock によって投稿された、上記を遵守したコンサートが開催された場合のイメージ図が以下のものだ。


もちろん、ドライブイン・コンサート、またソーシャルディスタンス型コンサート、どちらとも会場の使用再開が許可された場合のみ、開催可能となる。またこの2つのコンサートの計画は、北米での内容であり、アメリカ、カナダ、メキシコと、国や州によって規制等は変わってくるだろうと見られている。

ドライブイン・コンサートでもソーシャルディスタンスを保ってのコンサートでも、今までのコンサートの形とは全く異なるものとなることは間違いないだろう。更に言えば、例え上記のような方式で開催されたとしても、絶対に新型コロナウイルスに感染しない、という確証はない。

それでも Live Nation のような大規模プロモーター会社は、会社存続のためにも様々な手段や方法と取り、イベントを開催せざるを得ないのだろう。
 

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